2012.05.16 Wednesday

地域医療を守る取り組み

 久々に「宮崎県北の地域医療を守る会」の会合が開かれました。

昨年11月に地域医療シンポジウムの地方大会を延岡で主管して以来です。
というとおよそ半年か・・・。

ま、充電期間と言うことにしましょう。
とは言え、幹部の皆さんはこの間も水面下でさまざまな活動方針について話し合われていたようです。

今年度も、県立延岡病院のDrだけでなく、医師会の開業医の先生とも積極的に意見交換や交流を図ること、特に小児科の問題について重点的に活動すること、協力メンバーを拡大することなどについて話し合われました。

このような取り組みは、大きな問題が起こった時は団結して行動しやすいのですが、それらが落ち着いた時に、モチベーションを保ちながら継続させるところに難しさがあります。
会のメンバーのみなさんもその辺のところはよくご存じで、さまざまな角度からのアプローチを検討しておられました。

派手な打ち上げ花火ばかりでなく、地道に活動を継続させていく・・・。
私自身もそのような取り組みをしていかなければ・・・と勉強させられた今日の会合でした。


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2012.05.15 Tuesday

かなりヘロヘロ

 診療所引っ越し以来の疲れがたまってきています。
おまけにこないだの日曜日は在宅当番医でしたので、丸々3週間くらい休みがないことになります。

ま、そんなことは大学病院時代に慣れっこなのでいいんですが、診療所移転効果か?たくさんの患者さんにおいでいただきまして、外来ってやっぱり頭と気と体力を使います。

それに加え、今回から増やした訪問診療の枠にたくさんの依頼が舞い込んできております。
やはりニーズはあるんだなあ・・・と思う反面、このままのペースで行ったら俺死んじゃう?などと考えたりもします。冗談で。

私一人ならどうとでもなるのですが、職員にもしわ寄せがいくのが申し訳なく、また労働基準法との絡みもありますから、そんなに時間外労働させられませんもんね。

しかし、やると決めたからにはやらねばなりません。

職員一人ひとりにも過剰な無理がかからず、かつ自分自身も長続きでき、そして何よりも患者さんやご家族に安心満足して受診していただけるような仕組みを作って行かなければなりません。

今月はまだ試行錯誤中。
職員のみなさん、ついてきて下さいよ〜。

*新しい診療所の庭に一番癒されるべきは自分だったりして・・・。


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2012.05.14 Monday

ブログ再開します!

 しばらくブログをお休みして、誠に申し訳ありませんでした。
診療所引っ越しのゴタゴタでへろへろになっていたのと、ネット接続設定の不備から、気がつけば2週間以上お休みしてしまいました。
再開しますので、またのご愛読をよろしくお願いいたします。

新しい診療所も、無事にスタートを切りました。
少し引っ越しと落成式・内覧会のことを振り返って・・・。

5月2日。
雨の中新しい診療所への本格的な引っ越し開始です。
精密機械は業者に依頼しましたが、書籍や机・椅子などは引っ越し業者には頼まず、地元のおじさまおばさまが運んで下さいました。
軽トラを乗り付け、どんどんと荷物を運び出して下さいます。
最高齢は85歳の方も!
いつもは「腰が痛い、肩が痛い」とおっしゃる方が、せっせと重い段ボールを運んで下さいます。しかも雨の中・・・。
地域の人たちの熱い想いが本当にありがたい。そして、「みんなで作る診療所」の第一歩が踏み出せたことが嬉しい・・・。

5月3日。
建設工事でお世話になった業者の方を招いて2階交流室で宴会。
およそ20人が余裕で入る。やっぱり大きな宴会場を作ってよかった・・・。
私が常々「医者が100人集まっても、病院の柱1本建てられない。だから医者一人が偉いのではない」と言っていたことが現実になる。それぞれの職人がそれぞれの持ち場でその役目をしっかりと果たしてこそひとつの建物が出来上がるのだということを真の意味で実感した。
地元の経済・業界のつながりも「少し」分かったような気がする…。

5月4日。
いつもお世話になっている地元の方を招いて「特別先行内覧会」。
待合室に飾ってある絵や、手塗りの壁、植えられた木々の意味についてご説明しながら案内します。
みなさん一様に「木の香りが素晴らしい!」「庭が癒される」と好評価。
お昼は2階の交流室で持ち寄りのごはんを。これがまた美味しい!
夏にはここから花火大会観賞やね。
夕方には一路清武の大学キャンパスへ。
落成式での和太鼓「すずかけ太鼓」の練習。
医学部生が駅まで迎えに来てくれる。最近の学生さんは本当に礼儀正しい。
久々に(4年ぶり?)にバチを構える。懐かしい感触だが、当日どこまで体が動くだろうか・・・。

5月5日。
診療所スタッフで院内のシュミレーションをする。
ひとつひとつの道具や機器の置き場所、診療の手順などを確認する。
医療機器が入るとまた全然院内の印象も変わる。
その間にも続々とお祝いのお花や観葉植物が運び込まれてくる。
待合室が「花で埋め尽くされる」という表現が大げさではないほどのたくさんの花・花・花・・・。
「エントランスアプローチは「胡蝶蘭通り」になるだろう」と言っていたが、まさにその通り。しかも「2列」に。
患者さんや宮崎の友人からもお祝いが届き、心遣いが本当に嬉しい。
夜はすずかけ太鼓の学生と延岡市地域医療対策室の方の意見交換会。
診療所2階でBBQ!
学生たちには、「地域医療」とはどういうものかを、理屈ではなく肌感覚で感じ取ってもらいたい。延岡市の方は本当に親切に、そして熱心に学生と語りあって下さった。
BBQのあとはそのまま交流室で雑魚寝。
宿泊可能な交流室。これも私の夢のひとつ。

5月6日。
いよいよ落成式&内覧会。お天気は申し分ないほどの晴天!
五月晴れにこいのぼりが元気よく泳ぐ。
朝から続々とたくさんのお客さんがおいでになる。
駐車場ではYEG(延岡商工会青年部)の仲間が地元物産のブースを出してくれる。
私は、アトラクションの太鼓演奏に備え、スーツの下にサラシを巻いて落成式へ。
副市長や医師会長を始め、たくさんの来賓の方々にも出席いただく。そしてそれを取り巻くように顔なじみの患者さんがたくさん駆け付けてくださった。
神事の後は私の挨拶。
延岡に来た当初は患者さんも少なかったこと。ひとり、またひとりと患者さんが来て下さるようになったこと。「地域の中の診療所」から「診療所の中に地域を作りたい」こと。「人を幸せにする医療を目指したいこと」などをお話した。
設計・施工業者や地主さんに感謝状贈呈。この感謝状も「木製」の感謝状を作った。これもYEGの仲間に作ってもらったものである。
式典の後はアトラクション!
まずは「大貫相撲甚句踊り」
続いて九州保健福祉大学「エイサー」
高齢の患者さんも立ちあがって踊りだし、大盛り上がり!
そして我々の「すずかけ太鼓」!
ばんば太鼓とは違う我々の太鼓に、延岡の皆さんもきっと度肝を抜かれたはず。
私も老体にむち打って?精いっぱい動き、太鼓を打った。
さすがに最後はへろへろだったが・・・。
そしていよいよ内覧会へ。
広い待合室が身動きも出来ないほどの人・人・・・。
BGMとしてバイオリンやピアノの生演奏、ジャズバンド演奏、ダンスパフォーマンス、ギターの弾き語りも。
緑の庭園をバックにして、とても爽やかなステージになった。う〜ん、これは定期的に院内コンサートを開くに相応しいステージだわ。想像以上に・・・。

ホントにたくさんのお客さんにおいでいただいたので、誰と何をお話したのか覚えていないほどです。
しかし、多くの地元のみなさんのお陰で、本当に楽しく盛り上がった落成式・内覧会となりました。
この感激・感謝の気持ちを忘れず、これからも地元のみなさんとともに歩む大貫診療所として精進したいと思います!
このブログ同様、今後ともよろしくお願いいたします。








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2012.04.28 Saturday

最後の診療

 4月28日。
現在の建物での最後の診療となりました。

約3年前、開業の知識などほとんどないままに勢いだけでこの地で診療を始めました。
延岡市の補助金第1号ということで、当初はたくさんのマスコミの方に取り上げていただきましたが、なかなか患者数は増えず、赤字続きの毎日でした。

開業1カ月後でも、1日の患者数4人という日がありました。
当然夫婦間でも意見の対立があり、それが職員にも伝わるのか、なんとなく落ち着かない日々が続きました。

それでも、毎日を誠実に向き合っていれば必ず道は拓けるはずだと信じ、診療に取り組みました。
少しずつ地域の仲間も増え、素晴らしいスタッフにも恵まれるようになりました。

患者さんも徐々に顔なじみの方がおいでいただけるようになり、時には「忙しいなあ」と思えるほどの患者数になり、経営的にもどうにか安定できるところまでやってきました。

しかし、決して初心を忘れてはいけないと思いますし、支えていただいた周囲の皆様への感謝の気持ちは持ち続けないといけないと肝に銘じています。

どの業界でも、創業者が強いのは、この不遇な時代を知っているからだと思います。
その意味では私も、苦しい時を経験できてよかったと思っています。
そしてその頃の気持ちを忘れてはいけないと思っています。

人は一人では生きていけない。
周囲の皆様の支えがあってこそだということを、開業して初めて実感しました。
でもまだまだ人生経験としては甘いのだということも忘れないようにしないと。

最後の患者さんを診療し、午後からは一斉に荷造りに入りました。
たった3年足らずでしたが、色んなことがあったなあ・・・と思いながら荷物を段ボールに詰めます。
しかしこれは、新しい一歩へのスタートでもあるので、楽しい片づけです。

夜にはご近所の皆さんが慰労会を開いてくださいました。
3年前には全く知らなかった同士が、このように出会い、いたわり、助け合って生きていく。
これこそが地域医療の原風景であり、まちづくりの原点だろうと思います。

3年間の診療を無事に見守ってくれたこの建物に感謝し、GWの怒涛の引っ越し作業に臨みたいと思います。


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2012.04.27 Friday

気持ちを受け継いでいく

 宮崎大学医学部「すずかけ太鼓」の集まりに顔を出しました。
5月6日の落成式で演奏してもらうので、その挨拶も兼ねてです。

この太鼓チームは、今から16年前、私が大学4年生の時に学生有志を募って結成しました。清武町の和太鼓チーム「若武会」のみなさんの全面的なご協力のもと、11月の大学祭でデビューしました。

以来、音楽祭クラシック部門に「ジャパニーズ・クラシックだ!」と言って(無理やり?)出演させてもらったり、西日本医科学生体育大会の開会式で演奏をしたりしました。

私が卒業後も、後輩たちが見事に受け継いでくれて、新曲や新しい振りつけ・衣装を作ったりして、どんどんとその活動の幅を拡げてくれています。

6年前の私の結婚式でも演奏してくれました。てか、新郎の私も一緒に叩いたのですが・・・。

初めチームを結成した時は、こんなに続くとは思っていませんでした。
しかし、そこに集う魅力があるから、こんなにたくさんの学生が参加し、情熱を燃やしてくれているのだと思います。

今回の落成式では、もちろん私も演奏に参加しますが、学生たちは前日から延岡入りして新しい診療所の交流室に宿泊します。
そして、地元のみなさんとのふれあいも感じてほしいと思っています。

太鼓の先輩である私が、地域に飛び込んでどのような医療をしようとしているのか。
理屈ではなく、肌で、空気で感じてほしいと思っています。

私が新しい診療所に宿泊もできるスペースを確保したのは、まさにこの点にあります。
学生や研修医が見学に来て宿泊もできる・・・。

そこに地域のみなさんも介在してくる・・・。

それこそが本当の地域交流の第一歩だと思っています。

さて、そろそろ本気で太鼓の練習に取りかからねば、後輩たちに示しがつかん・・・。


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2012.04.26 Thursday

このまちに生きる

 延岡市役所とまちづくりセンターの有志の方が共同で、新しい診療所の庭木を1本プレゼントしてくださいました。

樹木は「エノキ」です。
私の姓である「榎本」の語源になっている木です。

古くは街道沿いの一里塚に植えられていたということで、「地域の皆さんの一里塚になりたい」との思いも込めてこの木を選ばせていただきました。
また、「榎」は「木へんに夏」と書く通り、「夏に木陰を作る」というところからこの字が当てられているそうです。

地域の皆さんが日差しを避けて集える空間ができるといいなと思います。

エノキの隣にはクロガネモチの木を植えました。
これも患者さんからの寄贈です。

花壇の花も別の患者さんが植栽して下さることになりました。

延岡って本当に素晴らしいまちだと思います。

「地域の中の診療所」から「診療所の中に地域」を。

私はずっとこのまちで生きていきます。


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2012.04.25 Wednesday

また会えた・・・

 世間では「放鳥トキが孵化。ひなが姿見せる」などと騒いでいますが・・・。

当大貫診療所にもかわいらしい鳥の姿が。

軒下と柱の隙間に枯れ草で作った巣が見えます。
最近、駐車場をうろちょろする白い鳥を見かける機会が増えていましたが、これは昨年も来ていた「ハクセキレイ」です。

今朝、掃除をしながら巣を覗いてみると、この鳥の姿が見えました。
ひながいるかどうかまでは確認できませんでしたが、親鳥は昨年と同じなのかな・・・と思います。

だって、昨年と全く同じ場所に営巣しているのですから。

よっぽど居心地がいいのか、同じ場所に巣を作ってくれて嬉しい気持ちになりました。
とは言え、来月には我々がここを巣立ってしまうのですが・・・。

ひながいるなら、どうか元気に巣立って行ってもらいたいものです。
ひと時の温かい気持ちを運んでくれた小鳥ですから・・・。


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2012.04.24 Tuesday

夢見るドクター!?

 場所も大詰め14日目!
土俵上は東 北の湖、西 千代の富士。
今場所の優勝のゆくえを大きく左右する大一番!

がっぷり四つに渡り合い、互いに死力を尽くす姿に場内は大熱狂!
千代の富士が渾身の力で北の湖を吊り上げ、正面土俵に寄り立てる。

北の湖の体はほとんど土俵の外へ。
右足が一瞬蛇の目を掃いたように見えるも、正面審判長席の(なぜか)伊東四朗が右手で蛇の目を覆い、「勝負続行」の意思表示。

すかさず北の湖が西土俵に寄り立て。

必死に残す千代の富士だが、ふっと力が抜けたように土俵を割る。
歴史に残る名勝負。

だが、土俵を割った千代の富士は左腕を押さえ苦悶の表情。
これまで何度も繰り返していた肩の脱臼が再発したのである。

左腕を抱えながら土俵を去る千代の富士。
勝ち名乗りを受ける北の湖。

だが、北の湖も左肩に違和感が。
触ると骨が砕けている感触。
明日の千秋楽の出場は絶望的。

治療できる医者を探して歩いていると、延岡市内で開業するO整形外科の先生が。
「これはいかん。すぐにCRを撮って治療しないと! 私が南部病院に話をつけるから」
と言ってその場で携帯電話で南部病院と交渉。
「今から患者さんを一人診察お願いします!」

北の湖の左肩はうずく。
ものすごく痛い。

痛い痛い・・・。
と思ったら、目が覚めた自分の左肩が痛かった・・・。

チャンチャン♪


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2012.04.23 Monday

季節の移ろいを感じる

 我が家では「カメ」を飼っています。
私が小学校5年生の時から飼っていますので、飼育歴27年になりました。

私が飼うまではクラスで飼っていましたので、年齢は27歳より長いことになります。

食欲旺盛で、生餌でも何でも食べるのですが、冬、水温が低い間は一切食べません。
今年の冬も何度か水槽の水が凍りつきましたが、なんとか生き延びてくれました。

今朝水槽を見たら、私の姿を見てもそもそと近寄って来たので、「食べるかな…」と思って餌のイリコを与えてみました。

しばらくにおいを嗅ぎ、少し逡巡の色が見えましたが、「パクリ」と食い付きます。
夏の頃の勢いある食い付き方とは違いますが、今年初めての食事を食べてくれました。

「今年も冬が過ぎてあたたかくなったんだな・・・」と、カメが餌を食べる姿を見ながら実感します。
この先何年生きてくれるのか・・・。

何年先か、自分が家を建てる時には、カメちゃんにも立派な住処を作ってあげたいけどね。

新しい1週間。
4月最後の1週間。
現在の建物での最後の1週間です。

最後までしっかり務めます・・・。


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2012.04.20 Friday

診療所引き渡し

 新しい診療所の建物が「ほぼ」完成し、本日をもって施主である私に「引き渡し」となりました。
「ほぼ」と言うのは、まだ内装の細かな手直しがあるからで、実際には鍵もまだ工事業者さんの手にあります。

と言うことで本日は形式的な引き渡しとなったのですが、防犯・防災の責任は私のものになります。

まだまだ先は長いと思っていましたが、あれよあれよという間に今日の日を迎えてしまいました。

建築物の工程に初めて携わって感じたのですが、業界の方はけっこう縁起を担ぐんですね。

今回の引き渡しも「友引」で日がいいとのことで今日になりました。
昨年の地鎮祭も「大安」でしたし、上棟式も「友引」でした。

やはりその土地その建物で何年も過ごす訳ですから、縁起を担ぐということも大切なのだと感じました。

外科医の頃は、手術予定の患者さんが「この日は仏滅だから嫌だ」とか「退院は大安にしたい」とか言われることもあって、日程調整に苦慮することもありましたが・・・。

でも「気持ち」って大事ですもんね。

事故なくこの日を迎えることができ、本当によかったと思います。
新しい診療所の開院までもう少し。
いよいよラストスパートです!


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